留学ブログらしく、今日は私が先学期に履修していた授業のうちの一つを紹介したいとおもいます
良い経験させてもらったな、と思うのがこの授業、「Business Practicum」。
毎週一日のインターンと、講義が組み合わせになった授業です。
過去の成績や面接をもとに履修者が選ばれる、かなり競争率の高い授業
一橋で留学のために頑張ってとった成績が思わぬところで役に立ちました
各グループ4人ずつになってインターン先に派遣されるんですが、私はメルボルンのシティ近郊の郊外、BoroondaraというLocal Government(これ、地方政府、っていう訳になるのかな?いわゆる市役所的なところ)に配属されました☆
私たちにまかされた仕事は「オープンスペース開発に伴うコンサルティングの向上」。
…っていってもわかりにくいよね(*´-ω-)=3
たとえば、公園やスポーツグラウンドなどの施設を新しく作ったり、改良したりするとき、新しく街灯を立てるとき、(今日のタイトルはここからとってみました)
当たり前だけれどいろいろな人を巻き込むわけで、その人達の同意・理解を得なきゃいけないわけです。
近隣の住民はもちろんのこと、他の地方政府や州政府、市民団体などなど、話し合わなければいけない相手はたくさん。
相手が違えば、交渉や情報共有の方法もいろいろ。
いかに効率的で効果的な手段で交渉し理解を得ていくか、を追求するのが私たちの役目だったわけです
私たちがまず行ったのはエリア前代の分析。どんな住民がいて、どんな歴史をもっているのかなどなど。
Boroondaraは、高学歴な富裕層が多い地域で、有名私立校も多いエリア。同時に近年人口の高齢化が進んでいるエリアでもありました。
その他諸々のデータも割り出して、ヴィクトリア州(メルボルンがある州)の他の地方政府や、シドニー近郊、イギリス、カナダの似た特徴をもつ地方政府を見つけ、他の地方政府がどのようなコンサルを行っているのか比較、評価し、Boroondaraの可能性を探る
結果、Boroondaraの弱点は市民とのメジャーなコミュニケーションが未だ手紙やポスターなどの紙媒体や、週末に開かれる自由参加の会議などで、お金と時間がかかってしまっていること、若者の注意を得られていないこと。
そうそう、この「自由参加の会議」っていうの、こっちの名目は「バーベキューパーティー」なんです!!
なんでもバーベキューを囲んでやるこの国オーストラリア。地方政府の話し合いでもやっぱりオージービーフかよ!と思ってしまいました
話を戻して…笑
他の地方政府の中には、facebookやtwitterを取り入れて、市民が便利に新しい情報を得られる、なんてところもあるくらいなのに、Boroondaraはオンラインアンケートすら取り入れてない
インターネット利用率は高学歴高収入エリアであることからも想像できるように平均よりとても高いのに
…一方で、高齢化が進んでいるって事実もわすれちゃいけない。。彼らが取り残されることもないようにしなきゃ。。。
これってきっと日本でもいろんなところで起きている問題なんじゃないかなぁ
結果私たちはホームページの改善を提案。
実際にホームページに手を加えたりも。
→みてみて!!すんごい変わったのー!!(`・ω・´)
http://boroondara.vic.gov.au/
もちろんコミュニケーションの方法を全てオンラインに移せというわけではないけれど、
若者をもっと取り込んでいくことやコスト改善には大きく貢献するはず。
高齢の方は時間も比較的にあるので、会議とかにも参加しやすいもんね
実践的なコトに加えて、理論からのアプローチも行いました。「Community Engagement」に関する理論を読んで読んで読んで…他の地方政府のレポートを読んで読んで読んで…
死ぬかと思った後には、書き地獄、が待っていました
2万語の最終レポート、2万語って、大体A4で120枚くらい
いくら私以外の3人はローカルの生徒っていっても、やっぱこれは英語が第一言語とか関係なく、きつかった。。笑
ワードとエクセルと睨めっこの毎日でみんなが疲れ果てた挙げ句の果てには、
「プレゼンのビデオを撮って発表してください」という課題が課される
もう、被写体として最悪な状態なのに笑、プレゼンのスキルを評価する、とかなんとかで顔を絶対写さなきゃいけないとかなんとか…
要求おおすぎっす
笑
もう、投げ出したくなること多々だったけれど、とても賢くて、やる気満々なグループメンバーのおかげでなんとかやりきった
さらについ数日前に発表された成績はまさかのH1!!(一番上の成績♪)相対評価なので、この授業の中で取れたことは本当に本当にすごいこと。グループに恵まれたんだなぁ
このインターンを通して発見したこと
1)こっちの学生、一般的に言ってパソコンのスキルが高い!!使いこなせててかっこいい…
(彼ら私のパソコンをいじるのが大好き、日本語表記がおもしろいみたい)
2)「どうやったらH1がとれるのか」と常に意識している
成績が就職、卒業、進学にもかなり関わってくるから、みんな真剣。
最初は自分が場違いすぎる気がしてオドオドだった私も過酷な作業のおかげでちゃっかり溶け込めました
それに、2万語のレポートのあとは、ちょっとやそっとのレポートでいちいちびっくりしなくなったコト、他の地方政府にインタビューするためにいっぱい電話をかけて英語の電話にすっかり慣れたコト、これは本当にいい収穫でした
いい授業だった
…けどあのレポート、ビデオ、etcは、ちょっともうやりたくない…笑
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